HIDE AND SEEK * ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ*
 2005年/米

 監督 :ジョン・ポルソン
 CAST:ロバート・デ・ニーロ、ダゴタ・ファニング、
     ファムケ・ヤンセン、エリザベス・シュー
     エイミー・アービング、ディラン・ベイカー、メリッサ・レオ
<STORY>
ある日、幸せだったキャラウェイ家に突然の悲劇が訪れた。デビッドの妻アリソンが浴室で自ら手首を切り、その命を絶ってしまったのだった。そして9歳の一人娘エミリーは、この衝撃的な出来事を目の当たりにしてしまう。以来、心を閉ざしてしまったエミリー。心理学者でもある父デビッドは、娘の心が癒えるようにとニューヨーク郊外の湖のほとりにある静かな町へと引っ越す。それでもなかなか心を開かないエミリーは、いつしかチャーリーという“見えない友達”と遊ぶようになる。最初はトラウマを抱えた子供によくある現象と思われたが…。
<感想> 評価 ★3
ホラーでなく、サイコサスペンス。なので、突然驚かすシーンなどはないのでホラーが苦手な人でもOK。
予備知識を持たずに、ダコタ・ファニング演じるエミリーにのめり込んで見るべし!いつくもの伏線が張られ、疑わしい人物が次々登場するので推理しながら見るのも良いかも。ネタバレしてしまっては観る価値がなくなってしまうので、観る予定の人は以下を読まないで!


ネタバレ ↓

本作品のように(結局はすべて自分の妄想の仕業)と言うオチはサイコサスペンスでは使われるオチなので新鮮味なくてガッカリ。ジョニー・デップの「シークレット・ウィンドゥ」を思い出してしまった。とは言え、ストーリーラインがしっかりしているので、後半まで飽きることなく、むしろ引き込まれてみていたところもあり、オチが(おっと、そーきたか!)って思えたら納得度は上がったかも。
キャスティングは良く、デビットパパが風呂場のいたずらを発見、エミリーに『チャーリーなんか居ない!本当は誰なんだ!?言ってみなさい!』と問いただす場面で、ダコタちゃんがものすごい形相で「チャーリー!チャーリー!チャーリー!・・・」と10回叫ぶシーンはマジ怖い。
しかし、後半、チャーリーの正体がわかってしまってからが長い。ネタバレ後の展開をどれだけ引っ張っても間延びするだけ。また、冒頭からいくつも見せられる伏線は、辻褄が合わない部分もたくさんあり、「意味ありげに見せておきながら、実は意味を持たないパーツ」だったらしい(?)。映画が面白くなるための伏線なら仕方ないけれど、伏線の数が多すぎて、伏線作りに前半を見せられていたようで少し不快感が残った。

 HIGHT CRIMES *ハイ・クライムズ*
 2002年/米

 監督 :カール・フランクリン
 CAST:アシュレー・ジャド、モーガン・フリーマン、
     ジム・カヴィーセル
<STORY>
華々しく活躍している刑事弁護士クレアと、建設会社を経営している夫トムは、平和な結婚生活で、幸福の絶頂にあった。しかしある日二人が町で買い物を楽しんでいると、突然FBIの捜査官たちがトムを逮捕する。
二人の家に強盗が侵入した際、犯人のものと一緒に採取されたトムの指紋が、1988年、エル・サルバドルで一般市民9人を殺害し、12年間も逃亡を続けていた海兵隊の特殊工作員、ロナルド・チャップマンのものと一致したためだった。愛する夫の過去を知ってショックを受けながらも、冤罪を晴らすためクレアは奔走する。
<感想> 評価 ★3.5
よくあるSTORYで、話も途中2転3転するが、想像がつく範囲で、イマ一歩と言う感じが否めない。
しかし、最後のオチは想像範囲内とは言え、(そう来るか?)とも思ったし、アシュレー・ジャドは頭のキレる気の強い、それでいてチャーミングな女性を好演。
なんと言ってもモーガン・フリーマン!カレが登場するだけで、映画の質が一気にあがるように思う。
法廷劇とは言え、軍の特殊性が出ていておもしろかったが、
ただ1つ、夫の勝訴が決まった時は(こんな簡単でいいの?)と拍子抜けしたのが残念。
でも見る価値はある作品。

 HIGHT FIDELITY *ハイ・フィディリティ*
 2002年/米

 監督 :スティーブン・フリアーズ
 CAST:ジョン・キューザック、イーベル・ヤイレ、
     ジャック・ブラック、トッド・ルイーゾ
     キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ティム・ロビンス
<STORY>
シカゴで中古レコード店を営むロブは、30代の音楽オタク。
店のバイトに音楽オタクのバリー(ジャック・ブラック)と内気でとろいディック(トッド・ルイーゾ)を雇っている。
貧乏で気楽な商売を続ける毎日。
ところが同棲中の恋人ローラ(イーベツ・ヤイレ)が理由も告げずに出ていったことから、
過去に手痛い失恋をした彼女TOP5を訪ね歩き、自分の何がいけないのか理解しようと思い立つ。
<感想> 評価 ★3
60,70,80年代ロックをもっと知っていれば、100倍は楽しめただろうなと思う映画。
映画の中でボブ・ディラン、ザ・キンクス、エルヴィス・コステロ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲が流れます。
彼らの曲に影響を受けた人が観ると、映画の中の彼らのセリフがもっと活きているように感じられたであろうな
っと思います。
残念な事に・・私は2曲くらいしか知ってる曲がなくて音楽面では楽しめると言う事はなかったですが・・。
情けな男のジョン・キューザックがいいです。
フラレル自分に問題はある。
本当に欲しいものを手に入れるためにはそこから自分を見直すって必要だと思った映画です。 

 ヴァイブレータ
 2003年/日本

 監督 :廣木隆一
 CAST:寺島しのぶ、大森南朋
<STORY>
自分の頭の中に氾濫する声に悩まされ、不眠や過食、食べ吐きを繰り返すアルコール依存症の31歳のルポライター・早川玲。ある雪の夜、コンビニでひとりの若い男に目を留めた彼女は、「彼を食べたい」と言う直感に従い行きずりの関係を結ぶ。男は岡部希寿と言うフリーの長距離トラック運転手。翌朝、そのまま岡部のトラックに揺られ次の仕事先である新潟へと同行した玲は、彼と言葉や肌を重ねながら徐々に心癒されていくのであった。
<感想> 評価 ★3.5
コンビニで偶然出会った男と女の72時間のロードムービー。72時間で膿を吐き出し、再生していく様を現代風に表現している。互いが何者であるかを知らないからこそ自分をさらけ出せる関係がある。偶然出逢い、何かに惹かれあい、そして触れ合う、求め合うことで互いを癒し、再生させていく。適度に動物的でドライなところいいバランスで小気味良い。
セリフまわし、言葉がとても魅力的だったので、 赤坂 真理氏の小説も読んでみたいと思った。

 PIRATES OF THE CARIBBEAN
    *パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち*

 2003年/米

 監督 :ゴア・ヴァービンスキー
 CAST:ジョニー・デップ、ジェフェリー・ラッシュ、
     オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ
<STORY>
カリブ海の港町ポートロイヤル。美しい総督の娘エリザベスは、子供の頃にウィルという少年から手に入れた黄金のメダルを今でも大切に身につけていた。ある日、町はバルボッサが率いる冷酷な海賊たちに襲われる。精悍な若者に成長したウィルは、剣を手に勇敢に敵に立ち向かう。だが、奇怪なことに海賊たちは心臓を剣で貫かれても甦り、決して死ぬことはなかった。バルボッサの目当ては町の財宝ではなく、エリザベスの持っている黄金のメダルだったのだ。海賊たちはエリザベスをさらい、ブラックパール号で船出する。エリザベスに思いを寄せるウィルは、彼女を救うために一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組む
<感想> 評価 ★4.5
ジョニー・デップの怪演がこの映画をとても魅力的なものにしている。
少しイッちゃってるジョニーなのに、剣は腕が立ったり、機転が効いたり、ずるがしこいようで、男気を通したり。
アウトローでありながらアウトロー同士の約束は守る。
そんな男くさい「海賊の船長」役は、ジョニーだから魅力が増したのだと思う。
ニヒルなジョニーが、カッコつけながら沈没しつつあるマストから桟橋に乗り移る登場シーンは魅力的♪
脚本はそれほど巧いとは思わないんだけど演出がうまいんだろうな。
大仕掛けもそれほどあるわけじゃないのに、観客を引きつけるノリがある。
シーンのひとつひとつに何かしらウィットとユーモアが仕掛けがあって、全体の調和を崩さない程度に連続していく。
ジョニーは最近、シリアスが続いていたけど、ウィットに飛んでる役はやっぱりカレしかできないと思う。
「ロード・オブ・ザ・リング」以降、人気のオーランド・ブルームはルックスはOK。
ただ、ジョニーと比べるとまだまだな感じ。
ヒロイン役のキーラ・ナイトレーは、時代コスチュームが似合っていて、おてんばな女性を魅力的に演じていた。
ジェフリー・ラッシュはさすがです。
エンド・クレジットの後に続編を匂わせる意味ありげなシーンが出てくるのでエンド・クレジットが始まって帰っちゃうと
ダメだよ。続編がありそうなので期待!モチロン、デップのスパロウ船長だけは健在での続編で!

 PIRATES OF THE CARIBBEAN 【DEAD MAN'S CHEST】
   *パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト*

 2006年/米

 監督 :ゴア・ヴァービンスキー
 CAST:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、
     キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ、
     ステラン・スカルスゲールド、ナオミ・ハリス
<STORY>
前作で、不死の海賊バルボッサからブラックパール号を奪い返したジャック・スパロウ。自由な海賊暮らしをしている彼の前に逃れられない宿命が立ちはだかる。宿命とは13年前、ジャックはブラックパール号の船長となるため、自らの魂と引き換えに、船乗りたちが最も恐れる“深海の悪霊”ディヴィ・ジョーンズと「血の契約」を交わした。そして今、その“契約期間”は終わり、ジャックの魂を取り立てるため、巨大な闇の力が海底をうごめきはじめたと言うのだ。今度こそジャックの命は尽きるのだろうか・・・。
<感想> 評価 ★4
前作「呪われた海賊たち」で、ジョニデ演じるジャック・スパロウファンになり3年。待っての2作目だもんだから期待しちゃうよ、うんうん♪ やっとロードショーで観ました!深い事を考えず、単純にエンターテーメントとして楽しむ娯楽作品としては素晴らしい出来!素直に笑えます。ディズニー配給なので子供にも安心して見せれるのもうれしい点。1話目を見ていなくても十分楽しめるけれどStoryや配役を把握したいなら1作目を観てからの方がbest。
今回もエンドロールのあとにオチありなので席を最後まで立たないで観て欲しい。DVDが発売されてもね。

以下、ネタバレ

感想を一言と聞かれたら、面白かった♪スパロウ最高!と答えるけれど、それにしても中途半端なエンディング。完璧に3作目に続くプロローグ的作りになっているもんだから説明が多くて詰め込みすぎ。予備知識ゼロで観たせいで1話完結だと思っていた。よって、To be continuedを知ってガックリ↓ 1話完結にして欲しかった。
また、本作品はジョニデよりもオーランド・ブルームが主役みたいになってる。ジャック・スパロウはズルくて情けない姿ばかりで、見せ場がない。これからがジャックの見せ場!っと思ったところで次回に続く・・・。消化不良@
2作目を踏まえて3作目を観るのが楽しみ。面白かったら許せるのだろうし。

 PIRATES OF THE CARIBBEAN THE WORLD END
    *パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド
*

 2007年/米

 監督 :ゴア・ヴァービンスキー
 CAST:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、
     キーラ・ナイトレイ、ジェフリー・ラッシュ、
     ジョナサン・プライス、ビル・ナイ、チョウ・ユンファ
<STORY>
東インド貿易会社のベケット卿は、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れフライング・ダッチマン号を操り、世界制覇をもくろんでいた。海賊達は滅亡の危機に瀕していた。生き残る手段は9人の海賊たちを招集することだったが、9人のうちのひとりはジャック・スパロウだった。しかし、彼は現在「海の墓場」に囚われていた。
<感想> 評価 ★4
ジャック・スパロウ最終作は3時間の大作。前作2つと比べて迫力もアップ、お金をかけた感たっぷり。前作と違い、内容が濃すぎて何も考えずに笑えるエンタティーメントとは少々いかない。多少の基礎知識と相関図が頭に入っていないと少し混乱してしまうかも。なにせ内容が詰め込み過ぎているのだ。海の墓場で囚われの身になっているジャックの話。ディヴィ・ジョーンズと手を組んで世界制覇をもくろんでいるベケット卿の動き、フライング・ダッチマンとなって漂流しているウィルの父親を助け出す話、新キャラシンガポールの海賊:キャプテン・サオ・フェンの話、ウィルとエリザベスとジャックの三角関係(!?)の話にお決まりのブラック・パール号を奪い合うキャプテン・バルボッサとジャックの話e.t.c。それぞれが断片的に場面を入れ替えて話が進む。つまり、3作で1つの大きな物語となっているので「ワールド・エンド」だけを見るのはお薦めできないと言うこと。とは言え、ラスト40分ほどは一気に引き込まれたし意外な展開もあったし満足。
今回はキャプテン・バルボッサがニヒルでカッコイイ。いい味を出しているし、バルボッサのペットのお猿のジャックがとってもチャーミング♪
スパロウよりウィルとエリザベスとキャプテン・バルボッサの活躍が中心ぽいのがジャック・スパロウファンの私としては物足りなかったが。ジャックを味わうなら1作め。

※ジョニデがジャックの役作りの参考にしたと言うローリング・ストーンズの
 キース・リチャーズがジャックのパパ役で登場している。
 私はストーンズのキースと気づかなかったがこれから観る方は要チェック♪

 RUNNING WITH SCISSORS *ハサミを持って突っ走る*
 2007年/米

 監督 :ライアン・マーフィー
 CAST:ジョセフ・クロス、アネット・ベニング
     アレックス・ボールドウィン、ブライアン・コックス
     グウィネス・パウトロウ、ジョセフ・ファインズ
<STORY>
アルコール依存症の父ノーマンと有名詩人になることを夢見る情緒不安定な母ディアドラのもとで育ったオーガステン。彼も幼い頃から同性愛に目覚め、将来は美容師や物書きになりたいと願っていた。やがて、両親の険悪な仲に収拾がつかなくなったことを機に、オーガステンはディアドラの掛かりつけ精神科医フィンチの家庭へ預けられることに。その風変わりな一家に始めは戸惑いながらも、次第に打ち解けていくオーガステン。こうして彼はこの家族との暮らしや経験を経て、ある決意を固めるのだった…。
<感想> 評価 ★3
オーガステン・バロウズの自伝小説の映画化。
理解するとか、共感するとかほとんどの人がムリな内容の作品だけれど、122分間最後まで観ることが出来たし、15歳の青年オーガスティンが最後に選ぶ道が私には爽快で悪い印象のない作品でした。
自制心なし・やりたい放題、最後は責任放棄、本能のままに生きる両親に育てられることって私が子供なら耐えられない。実話だけど、1970年代のアメリカの話。今の日本ならこんな好き放題の親に育てられている子供がいるんだろうな〜。
子供は親を選べない。映画を観ながらずっと考えてしまいました。 

 THE BUTTERFLY EFFECT *バタフライ・エフェクト*
 2004年/米

 監督 :エリック・ブレス&J・マッッキー・ブラバー
 CAST:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、
     ウィリアム・スコット、エンデル・ヘンソン、
     メローラ・ウォルターズ、エリック・ストルツ
<STORY>
幼い頃から度々記憶を失っていたエヴァンは、治療のため日記をつけ始める。13歳の頃、エヴァンは幼なじみのケイリーたちと悪戯をして大事故をひき起こすが、その時も彼の記憶は空白だった。エヴァンは虐待する父と乱暴な兄・トミーと暮らすケイリーと淡い恋に落ちるがエヴァンは引っ越しすることになる。「キミを迎えに来る」とメッセージを残して。
時が経ち、大学生となったエヴァンは、記憶を失うこともなくなっていた。しかし、昔の日記を見つけた時から、エヴァンの意識に変化が起きる。 エヴァンは、日記を読み返すことで過去に戻れる能力があることに気付く。
<感想> 評価 ★4.5
想像していたより良かった。映画館で見たかった1作。前半はかなり私好みの展開。いろんなパーツが散りばめられ、それが全部謎めいている。そしてパーツのひとつづつが明らかされていく構成。テンポ良く、中だるみなしで最後まで飽きさせない。意表をついたのはサスペンスタッチからヒューマン・恋愛タッチに変化していった点。しかしこの展開もありだと思えるのはテンポの良くムダがないところと主演のアシュトン・カッチャーがいいからだろうか。
「バタフライ・エフェクト(バタフライ効果)」とは、初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して結果に大きな違いをもたらすことを言うらしい。(カオス理論と言う)まさにこの効果に基づいて映画は展開していく。
エンディングにOASISの「Stop crying your heart out」が流れるがこれが映画の雰囲気とあっていてとっても良かった。

以後、ネタバレあり ↓ 

大切なケイリーを幸せにしたい、母親を悲しませたくないから今を変える為に過去に戻る切なさがサスペンスから恋愛・ヒューマンタッチに変化させてしまった原因であるが、「愛する気持ち」があるからこそできたこと。納得できるのでサスペンス色が薄まったことは納得できるし満足している。とは言え、見終わって「良かった」と思ったと同時に「ありえへん」とツッコミたくなる展開がかなりあったことは否めない。しかしソレも許せてしまうStory性がある。
また、この映画には日本で名前の知られてる俳優が出ていない。主演のアシュトン・カッチャーも元モデルだそうだ。デミ・ムーアの恋人?で一躍有名になったらしいが魅力的。ケイリー演じるエイミー・スマートもいろんなケイリーを上手に使い分け魅せていた。
過去に私の勧めた映画が良かった人はぜひ見て欲しい。雰囲気的には「オープン・ユア・アイズ」に近いかなと思う。

 THE MAN WHO WASN'T THERE *バーバー*
 2002年/米

 監督 :ジョエル・コーエン
 CAST:ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド
      ジェームズ・カンドルフィーニ、マイケル・バダルゴ
<STORY>
1949年夏、北カリフォルニア、サンタ・ローザ。
妻の実家が経営する小さな床屋で働いているエド・クレインは、お喋りの義兄、かわりばえのしない仕事、
漠然とした不満の中で毎日を過ごしていた。
彼は、デパートで働く妻とその上司が深い関係にあることにも気づき始めていた。
そんなある日、床屋の客が新しい事業を始めるにも資金がないとぼやいていたのを聞き、
興味を持ったエドは、不倫をネタにゆすりを思いつく。
しかし、そのちょっとした犯罪はさまざまな悪夢を巻き起こし、事態は思いもよらぬ方向へ転がりはじめる
<感想> 評価 ★3
ジョエル&イーサンのコーエン兄弟監督作品(他に、ファーゴ、オー!ブラザーe.t..c)
この映画、想像よりはイマイチだったかな?
しかしビリー・ボブ・ソーントンの映画を最近よく見るが私はあまり好きではない。
でも、こういった系統の映画は彼が適役のように感じる。
好みじゃないんだけど無口な男を演じさせたらうまいなっ。1つの過ちや嘘で転がりはじめる人生を描いた作品。

 THE PASSION OF THE CHRIST *パッション*
 2004年/米・伊

 監督 :メル・ギブソン
 CAST:ジム・カーヴィーゼル、モニカ・ベルッチ
     マヤ・モンゲルステル、ロザリンダ・チェレンターノ
     フランチェスコ・デ・ビート、フリスト・ジヴコヴ
<STORY>
紀元前700年のエルサレム。ある日、イエスは十二使徒のひとりであるユダの裏切りによって捕らえられる。イエスを尋問した大司祭カイアファは、イエスが自らを救世主(,メシア)であり神の子と認めたとして激怒し、イエスが神を冒涜したと宣告する。ローマ帝国総督ピラトのもとに身柄を移されたイエスは、そこでも揺るぎない姿勢をみせる。やがて荒れ狂う群衆に気圧され、ピラトはイエスを十字架の刑に処する判決を下す。凄惨な鞭打ちを受け変わり果てた姿となったイエスは、ついに十字架を背負いゴルゴダの丘へと歩を進める…。
<感想> 評価 ★ no Judgment
アメリカで公開当時、ショックによる死者が出たり、自首する犯罪者が現れたり、ユダヤ人差別だと騒ぎが起きるなど一種の社会現象にまでなった作品。全編、セリフはアラム語とラテン語で人間イエス・キリストを徹底的に追求した映画である。
無神論者の私でも「キリストの受難」は知っているほど有名なので本作に興味を持っていたが、観る機会を失っていた。今回、四季の「ジーザス・クライスト=スーパースター」観劇の為のの予備知識として鑑賞。

見終わって思ったことは「ナゼ、イエスは大司祭や民衆から神への冒涜だと非難され、十字架に処せられなければならなかったのか?」と言うこと。本作は、身の危険を感じ、司祭と民衆から身を隠しているイエスをユダが、たった銀貨20枚で裏切るところから始まるため、私の疑問は解決されないまま。
調べたところよると、イエスは、エルサレム神殿を頂点とするユダヤ教体制を批判し、自分こそが「救いの神(メシア)」と言い、民衆から預言者であると崇められはじめた為、ユダヤ教の司祭とその教徒らから神への冒涜だと非難され、十字架刑に処せられたらしい。
と、言うように、この映画でイエスを学ぶことは出来ないが、過去に見聞きしたイエスについての情報は繋がりを持ち出すことはできるだろう。
本作は映画の域を超えた作品であり、キリスト教徒であるのか、ないのか。何のために観るのかと言う意識を持つか、持たないかで評価が変わる作品と言えるだろう。

最後に、イザヤ53章5節より

彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、
私たちの咎のために砕かれた。
彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、
彼の打ち傷によって私たちはいやされた。

 LA MALA EDUCAION *バッド・エデュケーション*
 2005年/スペイン

 監督 :ペドロ・アルモドバル
 CAST:フェレ・マルティネス、ガエル・ガルシア・ベルナル、
     ダニエル・ヒメネス・カチョ、ルイス・オマール
<STORY>
1980年、マドリード。新進気鋭の映画監督エンリケのもとに、イグナシオと名乗る美貌の青年が映画の脚本を手に突然あらわれた。彼はエンリケの少年時代の神学校寄宿舎での親友。あまりに変わった友に疑いを感じながらも、脚本の内容にひきつけられていくエンリケ。なぜなら、そこに描かれていたのは二人の人生を変えた神学校でのエピソードが綴られていた。エンリケを守った為に自らを犠牲にし、砕けてしまったイグナシオの心。今もなお変わらぬ愛。でも何か違う。本当にイグナシオなのか?真実を求めエンリケはイグナシオの大いなる秘密を知ることになるのだった・・・。
<STORY>
アルモドバル監督は保守的な神学校出身。この作品は監督の半自伝的な作品と言われている。設定も若い映画監督。アルモドバル=エンリケと言う目で映画を観てしまった。この予備知識は良かったのか?どうなんだろう?
数シーン観ただけでアルモドバル作品と分かってしまう彼独特の世界観は変わらない。極彩色、心に傷を抱えた登場人物、劇中劇&劇中映画、ホモ(ゲイ)、親子愛、映像とマッチしたBGM。
BAD EDUCATION(悪い教育)、これは神学校の教師である神父が自分の小児性愛、ホモ(ゲイ)の嗜好の標的に無垢な少年を引き込んでしまうことを言っているのだろう。
で、感想だが、過去の監督作品の中では1番好きではない。小児性愛・ホモ(ゲイ)を通して、愛情、裏切り、悪意、欲望、純粋さを描いていることはわかるが引き込まれず終わった。私にはホモ同士の愛や切なさをリアルに感じることができなかったし、復讐は好きではないから。
この映画に女性はほとんど出て来ない。エロテックな場面も全部男同士の貪り合い。キレイだが冷静に観てしまった。しかし、ガエル・ガルシア・ベルナルはキレイだ。少年っぽさが消え、男の色気が匂い立っていた。過去観た作品の中では1番良かった。俳優として成長してる彼が見れたのは◎
オール・アバウト・マイ・マザー』では母親の愛、『トーク・トゥ・ハ−』では献身的な愛と孤独と友情、『バッド・エデュケーション』では究極の愛と欲望、そして復讐を言いたかったのだろうか?

 BAGDAD CAFE *バグダット・カフェ*
 1987年/西独

 監督 :パーシー・アドロン
 CAST:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、
     ジェック・パランス
<STORY>
アメリカの砂漠地帯の真っ只中にある軽食店「バグダッド・カフェ」。
そこに旅行途中で夫とけんか別れしたドイツ人のジャスミンがやってくる。
彼女はカフェと経営者が同じモーテルに泊まる。
「バグダッド・カフェ」のオーナー・ブレンダは日々の暮らしに疲れており、夫のサルとは喧嘩ばかり。
とうとう夫は家を出ていってしまう。
一方、突然現れたモーテルの客・ジャスミンに対して「バグダッド・カフェ」の住人は最初嫌悪感をあらわにするが
ジャスミンの持つ魅力がどんどんみんなと心を通わせてゆく。
そして最後までそりの合わなかったブレンダとジャスミンが分かり合う日が来る。
限られた空間に居合わせた人々の人間模様を描く作品
<感想> 評価 ★3.5
"Calling you"と言う主題歌があまりにも有名な映画。アメリカ映画でなく、西ドイツ映画だったことに驚いた。
映像が芸術的で魅力がある。

I am calling you.
can't you hear me?
I am calling you.

自分がいるべき居場所。あるべき場所を探して生きようとする女性の話し。砂漠の乾いた色合いと「calling you」の曲がマッチして相乗作用を生んでいると思う。見終わった瞬間、(とてもいい!)と言う感想はでないけれど、じんわりと心に広がりまた観たいなと言うキモチにさせる映画。
「バグダッド・カフェ」でしか出せなかった色のある映画。

 

 THE HURRICANE  *ザ・ハリケーン*
 1999年/米

 監督 :ノーマン・ジュイソン
 CAST:デンゼル・ワシントン、
    ヴィンセラス・レオン・シャノン、ジョン・ハナ
    デボラ・カーラ・アンガー、デモ・モーガン
<STORY>
1963年、ボクシング・ウェルター級チャンピオンを倒し新チャンピオンについたルービン・“ハリケーン”・カーターだが
3年後の1966年、故郷パターソンで殺人事件が発生し、
事件とは何も関係ないカーターが犯人として逮捕される。
それには少年時代から苦しめられてきた人種偏見を持つペスカ刑事が関わり、有罪判決を受け終身刑を宣告されるように仕掛けた罠だったのだ。
納得いかないカーターは無実を主張し、囚人服の着用を拒み、黙々と自伝の執筆を続ける。
<感想> 評価 ★3
実話です。
アメリカ社会の黒人差別を真っ向からとらえた映画です。
一生懸命生きている人間が黒人と言うだけで差別されていく。
人間とはなんと愚かなことで優越感を感じて生きていることでしょうか・・。
実話ですので、多くを語ることはできません。
良い悪いではないし・・・。
言えることは デンゼル・ワシントンはこの映画のために身体を作り努力した事実です。
デンゼル・ワシントンが好きならば・・・観る価値はあるでしょう

 BATMAN  *バットマン*
 1989年/米

 監督 :ティム・バートン
 CAST:マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン、
     キム・ベイシンガー、ロバート・ウール、
     ジャック・バランス
 アカデミー賞美術監督賞・美術装置賞 受賞
<STORY>
市制200年祭を迎えようとするゴッサムシティ。犯罪組織のボス=グリソムは右腕のジャックが自分のオンナを取った為、罠を張って警察に追いつめさせる。何処からともなく現れたバットマンに化学工場に追いつめられたジャックは廃液の中に沈んだ。最近話題の謎のヒーロー=バットマンの正体を取材すべくジャーナリストのビッキーは活動を開始。そんな中で大富豪のウェインと知り合う。一方、九死に一生を得たジャックはジョーカーとして生まれ変わりグリソムを殺害、組織のトップに返り咲く
<感想> 評価 ★3
ジャック・ニコルソンのジョーカーのイッちゃってる演技が魅力。ウェインはナゼバットマンになったのかは明かされないまま。ジョーカーとの関係については映画の中で語られている

 Buffalo 66 *バッファロー'66*
 1999年/米

 監督 :ヴィンセント・ギャロ
 CAST:ヴィンセント・ギャロ、クリスティーナ・リッチ、
     ミッキー・ローク、ジャン=マイケル・ヴィンセント
<STORY>
1966年、ニューヨーク州バッファローに生まれたビリー・ブラウン(ヴィンセント・ギャロ)。
彼は5年ぶりに刑務所から釈放され、故郷に帰ることになる。
ところが、ビリーはこの5年の空白を「政府の仕事で遠くに行っていた」と両親に偽り続けてきた。
子供時代から息子に愛情をしめさない彼らの気を引くために、自分は裕福で、成功し、愛する妻と幸せな結婚生活を送っているというとんでもない夢物語をでっち上げていたのだ。
実家に電話を入れたビリーは、母親と口論になった末、逆上して「妻を連れて帰る」と啖呵を切ってしまう。
思いあまったビリーは、通りすがりの女、レイラ(クリステーナ・リッチ)を誘拐し、
両親の前で妻のふりをするよう脅迫する。
<感想> 評価 ★3.5
ミニ・シアター系の映画だが、なかなか魅力的な映画に仕上がっていると思う。
特別カッコイイわけじゃないのに、ヴィンセント・ギャロがいいのだ。結局、この映画はヴィンセント・ギャロが好きじゃなければおもしろくないと思う。ギャロは、小心もので、弱虫なくせにイキがっていたいって言う情けない男を好演。そんな彼を天使のような優しさで包みこむ レイナ役のクリスティーナ・リッチ。リッチも役によってイメージを変える怪女優のひとりかな。味がある映画で、単純で軽くみれます。

 RED EYE *パニック・フライト*
 2005年/米

 監督 :ウェス・クレイヴン
 CAST:レイチェル・マクアダムス、キリアン・マーフィ
     ブライアン・コックス
<STORY>
マイアミの高級ホテル“ラックス・ホテル”のマネージャーを勤めるリサは、祖母の葬式を終えマイアミに帰るため空港にいた。空港で知り合った男性ジャックソン・リップナーとは偶然にも飛行機も隣席となる。しかし、これは偶然ではなかったのだ。リップナーは、リサが働くホテルに宿泊する予定の国土安全保障省の副長官キーフの暗殺を計画しているテロ組織のメンバーだったのだ。「父親を人質にとった。こちらの要求は今日ラックス・ホテルに滞在予定のキーフ副長官の部屋変えをする事だ。」と告げるリップナー。リサは飛行機と言う密室の中で決断を迫られる・・。
<感想> 評価 ★3.5
― 逃げられない高度30000フィートの罠 ―
日本劇場未公開映画。85分とコンパクト作品なのにハラハラドキドキ感も味わえて見応え十分。
フライト・プラン」とDVD発売時期が重なったのと、邦題が酷似しているために、比較されることが多いようだが、飛行機をパーツに使っている以外はまったく別物。あきらかに、邦題をつけてB級映画に格下げしてしまった感が否めない。(ちなみに原題「RED EYE」とは夜間飛行の通称らしいです)。
私が楽しめたのも当たり前、監督は『エルム街の悪夢』『スクリーム』で知られるウェス・クレイヴン。リサ役は『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス、その上、全米では公開時初登場2位を記録したヒット作品らしい。
28日後」「ダブリン上等」のキリアン・マーフィが吸い込まれそうな青い目で不気味なハンサムガイを演じている。キリアン、これから注目かも。

 PANIC ROOM *パニック・ルーム*
 2002年/米

 監督 :デビッド・フィンチャー
 CAST:ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィテカー、
     ドワイト・ヨーカム、ジャレット・レト、
     クリステン・スチュワート
<STORY>
離婚したばかりの女性メグは新たな旅立ちのために娘サラと共に住む家を探していた。
見つけた家は、緊急避難用の小部屋“パニック・ルーム”が設置されている家だった。
豪華な造りを気に入ったメグは引っ越しをしてくるのだが、その夜、何か目的を持って賊が3人押し入る。
<感想> 評価 ★3
監督:デビット・フィンチャーも好きだし、ジョディ・フォスターも好きなので映画館で鑑賞。
想像よりも恐怖感は少なく 先が見えるところもあるけれど、ハラハラすべきところではハラハラさせてくれて
なかなかの映画だったのではないかと思います。
デヴィッド・フィンチャー監督の映像はいつ変わりないとケド・・・
デビット・フィンチャー監督作品=「セブン」「ファイト・クラブ」 

 VANILA SKY *バニラ・スカイ*
 2002年/米

 監督 :キャメロン・クロウ
 CAST:トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、カート・ラッセル、
      ジィソン・リー、キャメロン・ディアス
<STORY>
デヴィッド(トム・クルーズ)は、マンハッタンの豪邸に住み、フェラーリを乗り回すニューヨーク出版界の若き実力者。
父親から譲り受けた会社と金で裕福に暮らしていて、自他とも認めるハンサムである。
デヴィットにはジュリー(キャメロン・ディアス)という魅力的なGFがいる。
ところが、デヴィッドは親友ブライアンがパーティーに連れてきたブライアンのGF=ソフィアに、一目惚れする。
デヴィッドの心変わりを感じたジュリーは彼をドライブへと誘う。
話しをしているうちに感情が高まり思いジュリーは崖をめがけて猛スピードで突っ込んだのだった!
この事故が、ディヴィットの人生を大きく狂わせることになる。
ジュリーは即死。
ディヴィッドは一命こそ取りとめたものの、自慢だった美形が見る影もない醜さに変貌してしまったのだ。
<感想> 評価 ★3
「オープン・ユア・アイズ」(スペイン映画)のハリウッド版。
前作映画を忠実にリメイクしつつ、よりスタイリッシュに現代風のアレンジされている。
また、「オープン・・・・」よりわかりやすく現象を説明していると私は感じた。(Lastの精神科医との対話シーンなどに)
ハンサムで全世界的に有名なトム・クルーズがディヴィッドの役演じると言うので、事故後の顔にかなりの期待があったが、イマイチだったような気が私はする。
もう少し醜く悲惨にしてくれたら・・・と思うのは私だけか?
一般受けはしない映画だが、映画が好きなひとは この世界観が気に入るかも!?
現実か夢か想像なのか・・・今いる自分は本当!? 虚実!? それとも幻影!?
そのようなものを1つにした映画。

「オープン・・」も「バニラ・スカイ」も映画の冒頭に目覚まし時計で起こされます。
「オープン・ユア・アイズ、オープン・ユア・アイズ・・・」と。
その不思議な感じが私は好き。
原作映画の方がより主人公ディヴィッドがボロボロで、ちょっとホラーチックな、サスペンスチックな映画に仕上がっていると思うので「オープン・ユア・アイズ」(スペイン映画)もぜひともも見てください。

 PERFUME THE STORY OF A MURDERER
   *パフューム ある人殺しの物語*

 2006年/独

 監督 :トム・ティクヴァ
 CAST:ベン・ウィショー、レイチェル・ハード=ウッド
     アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン
     アンドレス・エレーラ
<STORY>
18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で産み落とされたグルヌイユは、育児所に引き取られ孤独な少年時代を送る。そんな彼には、超人的な嗅覚が備わっていた。青年となった彼はある時、赤毛の少女が発する匂いに激しく心を奪われるのだったが…。
<感想> 評価 ★4
この作品が好きだ。映画から放たれる存在感に圧倒され、陶酔させられる感覚さえ感じた。これは映画だからこそ出せたもので、ドラマやお芝居では出せないものだと思う。
原作はパトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー「香水 ある人殺しの物語」。私は原作を読まずして映画を観た。
スクリーンに映し出される瑞々しい果物・美しい女性・パリの街並み・魚市場の喧噪・・・などの映像が観る側の想像力を掻き立て、あるはずのない匂いを感じさせる。
芸術的で感覚的(臭覚)で、優美で、グロテスクで哲学的。なので少々こむずかしいように思えるかもしれないけれど、中身は何かの思想を押しつけたりする堅苦しいものではなく、「におい」に囚われ、においだけが「生」を感じると言う青年ジャン=バティスト・グルヌイユの「におい」に終始した人生の物語。
話題になったラストシーンは、私の想像するものと違う形だったけど圧巻だった。
人が感じる愛、愛されることを知らずに生きたジャン・バティスト・グルヌイユは人ではなかったと言う結論なんだろうなーと言うのが私の見終わっての感想。
映画の醍醐味、映像に酔って観れる作品だった。
また、トム・ディクヴァ監督の他作品に「ヘヴン」があるが、この作品も映像に惹かれた映画だったので私はこの監督と相性がいいのかも知れない。

 BABEL *バベル*
 2007年/米

 監督 :アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 CAST:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット
     ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊池凛子
<STORY>
モロッコで羊を放牧して生活している一家。ジャッカルが羊を襲うことに困り、知り合いからライフル銃を譲り受ける。子供達は射撃の腕を競うようにモロッコ砂漠を進む観光バスに向けて発砲。その銃弾は不幸にもモロッコを旅する米国人夫婦の妻を打ち抜いてしまう。
<感想> 評価 ★3.5
思っていたのとは少し違う内容だった。
元々群像劇が好きなので、イニャリトゥ監督の過去作品「アモーレス・ペロス」「21g」も好きだった。本作品も「ライフル銃」と言うパーツで繋がっていく場所・出来事・人々を描く群像劇と言うことで、かなり期待していたのだが、見終わった感想は「消化不良」。映画自体、2時間半と言う長編作品だと言うのに。
三人目の子供を突然死させてしまった事でバランスを崩してしまったアメリカ人夫婦。その夫婦のハウスキーパーをしているメキシコ人とその甥。聾唖(ろうあ)であることと、母親が亡くなったことで心のバランスを崩している日本の父と娘。そして、モロッコで羊の放牧をして暮らす親子の歪んだ生活、以上4組の人間関係がライフル銃で繋がっていく筋立て。
長い映画だが、冒頭に撒かれた謎のパーツがStoryが進む中でわかっていくので飽きることなく観ることはできた。それだけに繋がった先が「繋がっただけ」と言う放置状態に思え、それが消化不良の原因ではないかと思う。
ただの偶然の発砲が、テロ事件へと変貌し、国家を巻き込んで行く様。メキシコからアメリカに入国するむずかしさなどは世界はひとつではないと言う複雑さを感じることは出来るけれど、じゃあどうして聾唖(ろうあ)の娘と父親との関係を見せる場所が日本の東京でなければならなかったのだろうかと疑問に思う。「日本の父娘関係」だけがこの映画の中で浮いているように感じてならない。ナゼに「日本」?それが1番腑に落ちない。

日本では菊池凛子さんがアカデミーの助演女優賞を獲得するか!?と話題になった。確かに、「バベル」での菊池さんは体当たりで演技をしていたと思う。しかし、賞獲りレースで負けた相手「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソンには叶わなかったよなとも思った。
ん〜なんだか消化不良な作品だった。大好きなガエル・ガルシア・ベルナルもいい役なのに、中途半端な気がした。アメリカの南部「サンディエゴ」メキシコ、コロンビア。あまり知識のない土地と風土に触れられたところが1番心に残った。

 THE MUMMY *ハムナプトラ・失われた砂漠の都*
 1999年/米

 監督 :スティーブン・ソマーズ
 CAST:ブレダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ、
     ジョン・ハンナ
<STORY>
考古学者のエヴリンは、兄のジョナサンが盗んできた古めかしい小さな箱の中の地図を見つける。
それは古代エジプトにあると伝えられる 死者の都ハムナプトラ の地図だった。
エヴリンらはその箱の元の持ち主リックのところへ行く。死者の都ハムナプトラ の地図だった。
そして彼ら三人はエジプトに向かう。遺跡奥深く入りいろいろと調査するが、
その途中で生きたままミイラ にされた呪いの神官イムホテップを蘇らせてしまうのだった。
<感想> 評価 ★3
子供も一緒に観れるアドベンチャー色いっぱいのおもしろい映画。
「インディージョーンズ/魔宮の伝説」を彷彿とさせる仕上がり。単純に楽しめる。

 HAMLET *ハムレット*
 2000年/米

 監督 :マイケル・アルメレイダ
 CAST:イーサン・ホーク、カイル・マクラクラン、
     サム・シャパード、ビル・マーレー、
     ジュリアン・スタイルズ
<STORY>
2000年のNY。大企業として名高いデンマーク・コーポレーションの社長が亡くなり、弟クローディアスが新社長に就任した。亡き社長の息子ハムレット(イーサン・ホーク)は、母がクローディアスと再婚したことに動揺を隠せない。そんなとき、父の亡霊が出現。死の真相を知らされたハムレットは、復讐の計画を練り始める。
<感想> 評価 ★3
「オセロ」「リア王」「マクベス」と並んでシェイクスピアの4大悲劇の1つである「ハムレット」を現代風アレンジした映画。本来のシェークスピア「ハムレット」を知ってから見るべき作品だなと反省中。以前「ロミオ+ジュリエット」をレオナルド・ディカプリオが現代風アレンジで映画化し、なかなかおもしろく仕上げていたが、ハムレットの場合はそう簡単にはいかなかったなっと言う感じはある。主演のイーサンのファンでなかったら見るべきでない(苦笑)評価のしようがない。ナゼなら、本当の「ハムレット」を知らないから(未熟)ただ、イーサンはこの映画でも存在感があり、ニット帽をかぶったスタイリッシュなハムレットを演じています。私はやっぱり彼の演技と声音が好きだな〜 

 JAMON JAMON * ハモン ハモン*
 1992年/スペイン

 監督 :ビガス・ルーナ
 CAST:ペネロペ・クルス、アンナ・ガリエナ、
     ハビエル・バルデム
<STORY>
売春宿を切り盛りするカルメンに育てられた少女シルビア(ペネロペ・クルス)。
シルヴィアはと下着メーカーの御曹司ホセと恋人同士。
シルヴィアが妊娠したことを知ったホセは結婚しようと言うが、ホセの母親・コンチータは結婚に反対する。
それは、カルメン(シルヴィアの母)に夫を寝盗とられたことがあるからであった。
コンチータは2人の仲を裂くべく、ラウル(ハビエル・バルデム)という逞しい青年にシルビアを誘惑するよう命ずる。
しかし、コンチータもラウルの若さに惹かれていくのだった。
<感想> 評価 ★1
「ハモンハモン」とは"しゃぶりつきたいほどいい女"という意味。
しっかしスペイン映画ってこんなん?―って言うか情熱の国スペインって言うけどマジに情熱過ぎ(爆)
セックスシーン(モロ記入)もすごい♪ 驚くって言うか・・・すごいのっ。 あぁ〜情熱の国スペイン。ペネロペなんて18歳にしてこの役どころ。なのにすれてない感じを今も醸し出す素晴らしい女優かも。しっかしこんな狭い中でいろんな人としちゃう映画ってめちゃくちゃ。 スペインの情景は素敵でいいんだけど。

 PARIS,JE T'AIME *パリ、ジュテーム*
 2006年/仏

 オムニバス映画
 CAST:(一部)スティーヴ・ブシェミ、ジュリエット・ビノシュ、
     ウィレム・デフォー、マギー・ギレンホール
     ボブ・ホプキンス、ファニー・アルダン
     ジーナ・ローランズ、ベン・ギャザラ、
     マーゴ・マーティンデイル
<STORY>
パリの街そのものをテーマにパリの様々な場所で撮り上げられた1編およそ5分、全18編からなるオムニバス・ムービー。この企画に世界中の名だたる映画監督たちが集結、それぞれの視点から花の都パリの新たな一面を切り取る。日本からも「M/OTHER」の諏訪敦彦監督が参加。2006年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング上映作品。
<感想> 評価 ★3
最近、短編映画が流行っているが企画として面白いし興味を惹かれる。
この作品も名だたる監督が約5分でパリを舞台に1編の物語を紡いだ全18作品のオムニバス映画である。
18作品の中には瞬間でパリにいるような気持ちにさせてくれる作品や、たった5分の中に深い物語がある作品、ファニーな作品などがあり面白かった。もちろん中には何が言いたいのかワケわからないものもあるけれど。
一話目の「モンマルトル」を観たときは、 (うわちゃ〜めっちゃフランス映画の香りだ・・・)と観るのがツラクなりかけたが監督がどんどん替わるので雰囲気が変わり杞憂で終わった。
18作の中で印象に残ったのは2話目「セーヌ河岸」。他民族国家フランスの中の淡い恋愛が可愛かった。
4話目の「チュイルリー」はジョエル&イーサン・コーエン監督の作品。「ファーゴ」にも出演していたスティーヴ・ブシェミがパリの観光者を演じている。チュイルリー駅は私もパリを訪れた時に利用した地下鉄の駅。それがうれしかった。6話目「16区から遠く離れて」は「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督作品。7話目「バスティーユ」はイザベル・コイシェ監督作品。
8話目の「ヴィクトワール広場」は日本からの諏訪敦彦監督作品。ジュリエット・ビノシュとウィレム・デフォー出演で母親の子供への深い愛情を描いた作品でパリを舞台にしていながらとても日本的な感じがした。
10話目「モンソー公園」は「トゥモロー・ワールド」のアルフォンソ・キュアロン監督作品。
中でも1番ストレートに伝わった作品は12話目の「お祭り広場」。ショートストーリーで十分伝わった。
14話目「マドレーヌ界隈」だけ他の作品と少し色合いが違ったので印象に残っている。監督は「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ。ドラキュラの愛って展開が可笑しくて良かった。
16話目「フォーブル・サン・ドニ」はトム・ディグア監督作品。「ヘヴン」「パフューム」の監督だけに大注目!ナタリー・ポートマンと盲目の青年との恋話が良かった。17話目「カルチェラタン」は俳優のジェラール・ドパルデューが監督。
映画にも出演しているが存在感はさすが。主演のジーナ・ローランズも貫禄の演技。そしてラストを飾るのは18話目の「14区」マーゴ・マーティンデイルが演じる女性が歩くパリはエンディングに相応しい一作だった。
東京の山手線の内側ぐらいの広さの街ひとつでこれだけの話を紡ぐことの出来るパリはつくづくステキな街なんだと改めて思う。

 HLUK *ハルク*
 2003年/米

 監督 :アン・リー
 CAST:エリック・バナ、ジェニファー・コネリー、
     ジョシュ・ルーカス、ニック・ノルティ、サム・エリオット
<STORY>
ブルース(エリック・バナ)は、細胞の蘇生を研究する科学者。同僚で元恋人のベティ(ジェニファー・コネリー)と遺伝子実験を実行するが、些細なミスが大事故を引き起こしてしまう。致死量のガンマ放射線を浴びたはずのブルースは、無傷で生還するが、彼の中で何かが変わり始める。ブルースは、怒りをコントロールできなくなると強大なパワーですべてを破壊するハルクへと変身するのだった。ブルースに想いを寄せるベティだけは彼を信じ、なんとか救おうとするのだった。
<感想> 評価 ★3
1962年発表のアメリカンコミックの「ハルク」の実写映画版。
アメコミの映画化は最近の流行だがコミックが原作である限り(おもしろい/楽しい/すごい)と言う単純な娯楽映画を期待してしまう。しかし「ハルク」はモロにソレをはずしている。長い/暗い/重いの3重苦@ 
とにかくハルクに変身するまでが長い。怒りが彼を変えるのはわかるが、彼がハルクに変身するきっかけを作ってしまった父親は何をしたくて自分に実験を行い、末に息子の遺伝子を引き渡してしまったのかがわかりにくい。STORYで押してみせるのではなくてトラウマ・父子関係・父娘関係が中心のSTORY中心になってしまった。
主人公のエリック・バナは「トロイ」のトロイ王子ヘクトル役の方が何倍も良かった。また、映画の撮り方が変わっていて、スクリーンをコマ割りして見せるなど工夫を凝らしている。これはきっとコミックを意識しての編集ではないかと思うのだがそれが余計ウザくて不必要だと思った。CGは良く出来ていた。だからこそ最後まで見れたがコレでCGがお粗末だった間違いなく途中で見るのをやめただろうな・・・。

 PEARL HARBOR *パール・ハーバー*
 2001年/米

 監督 :マイケル・ベイ
 CAST:ベン・アフレック、ケイト・ベッキンセイル、
     ジョシュ・ハーネット、キューバ・グッティング・Jr 
<STORY>
米国陸軍航空隊の若きパイロット、レイフ(ベン・A)とダニー(ジョシュ・H)は幼い頃からの友情で結ばれていた。
やがて二人は、美しい看護婦イヴリン(ケイト・B)と出逢い、レイフとイヴリンは激しい恋に落ちる。だが、世界中に戦火が広がる中、レイフは志願して激戦の地へと旅立つ。ダニーと共にハワイに転属になったイヴリンは、この平和な南の楽園でレイフを待ち続け、ダニーはそんな彼女の心の支えとなった。そして、運命の日はやってくる。
1941年12月7日(日)パール・ハーバーは一瞬にして戦火に包まれた。
若者たちの愛と友情を、無情に引き裂きながら…。
<感想> 評価 ★3
これは映画。あくまでも娯楽。そう思って楽しまないと問題が起こる。私はあくまでも芸術として評価する
まず、映像。真珠湾に日本軍が攻撃してくるシーンは迫力十分。マストが折れてこちらに落ちてきたり、魚雷が、海に放り出されて必死に泳ぐ人々の下を通って船に命中したり爆弾が破裂し炎の中に飲みこまれたり。これぞSFXの威力だと言う感じである。しかし、すごい映像の割りには恐怖感を感じない。それはきっと戦闘シーンがとても長いからだろう。緊張感が持続しないし、SFXが多様され過ぎて飽きてくる。
STORYは戦争の映画なだけにやはり見ていていいキモチにはならない。多くの人が犠牲になり、愛する人と別れる。
人種・場所こそ違えど戦っている後ろにいる市民はアメリカ・日本関係なく同じ痛みを味わっているのだ。
いろんな批判を受けた映画だが、これが平和に繋がればいいと願わずにはいられない。

 Pulp Fiction  *パルプ・フィクション*
 1994年/米

 監督 :クエンティン・タランティーノ
 CAST:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユア・サーマン、
      ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、ブルース・ウィルス
 1994年 アカデミー賞 脚本賞
 1994年 カンヌ映画祭 パルムドール(最高賞)受賞作品
<STORY>
映画は三文雑誌のように3つの物語が交錯してクライマックスまで突っ走る。

その@ たった1晩、ボスの妻・ミア(U・サーマン)のお供を命ぜられたギャング=ヴィンセント(J・トラボルタ)。
     ふたりがクラブで夜遊びし、いいムードになった矢先、ドラッグのやりすぎでミアが倒れる。
そのA マフィアのボスから八百長を持ちかけられたボクサー(B・ウィリス)が、八百長を破り、現金をせしめようとするが
     マフィアと鉢合わせする。
そのB 騙し取られたスーツケースを取り戻しに行ったギャング二人組ヴィンセント(J・トラボルタ)&ジュールス(S.L.ジャクソン)。
     ケースは取り戻したが車の中で別の仲間を殺してしまう。
     死体処理に困ったふたりは嫌がる友人宅(Q・タランティーノ)から死体処理屋を依頼するが・・
そのC バンプキンとハニー・バニーの熱情的な強盗カップル。
     カフェ・レストランを襲撃するがヴィンセント&ジュールスにと居合わせる。

時間経過と人間関係を絡めながら3つ(4つ)の話が交錯してゆく。
<感想> 評価 ★3.5
クエンティン・タランティーノが全世界にその名を知らしめたカンヌ映画祭グランプリ受賞作品。
見始めては(ん〜@)と言う感じなのだが、テンポがよく、後半Storyが見えだしたところあたりからおもしろくなってくる。
今やビッグスターが目白押しで出演しているのもおもしろい。
J・トラボルタはいい演技なんだよなぁ〜 

 BULLETPROOF MONK *バレット・モンク*
 2003年/米

 監督 :ポール・ハンター
 CAST:チョウ・ユンファ、ショーン・ウィリアム・スコット、
     ジェイミー・キング
<STORY>
世間と隔絶したチベットの山中。その地では世界を変える力を持つという奇跡の巻物が、代々守り伝えられている。60年に1度、3つの預言を成就した者が巻物の守護者となり、超人的な力を授かるのだ。そして間もなく60年の節目が訪れようとしていた。その頃、ニューヨークに一人のチベット僧(チョウ・ユンファ)が現れる。彼こそは現在の巻物の守護者。自分の後継ぎを探して、世界を旅していたのだった。僧はストリート・ギャングの一味と果敢に戦う青年・カー(ショーン・W・スコット)に出会い、その素質を見込むが…。
<感想> 評価 ★3
力を秘めた巻物を持つ僧とそれを追う武器商人との対決を描いたアメリカンコミックの映画化。
チョウ・ユンファと言えば二丁拳銃・ハードボイルドが定番。今回も映画名から「アクションで撃ちまくる僧(坊主)」の映画を想像していたが、実際は盗みをするアメリカ人のカーを次世代の守護神と見込み、彼を育てていく事が中心。
ユンファのカンフーアクションはイマイチで、ワイヤーアクションのオンパレードに食傷気味。余裕の表し方なのか常に微笑みを讃えるユンファの笑顔が映画の緊張感をなくしてる気がした。
家で暇つぶしに観る程度の映画か・・。

 BURN AFTER READING *バーン・アフター・リーディング*
 2009年/米

 監督 :I・コーエン&J・コーエン
 CAST:ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、
      ジョン・マルコヴィッチ、ティルダ・スウィントン
      フランシス・マクドーマンド      
<STORY>
ワシントンのフィットネスセンターで働くチャドとリンダが更衣室で拾った1枚のCD-ROM。そこにはCIAの機密情報が書き込まれていた。チャドは謝礼が欲しくてCD-ROMの情報元の元CIA諜報員のオズボーンを調べ出す。しかし、オズボーンはチャドを恐喝犯と思いこむ。一方オズボーンの妻・ケイティは財務省連邦保安官のハリーと不倫生活を満喫中。だが実は、ハリーは出会い系サイトで女と遊びまくってい女たらしだった。
<感想> 評価 ★3
もうちょっとどうにか出来たんじゃない?
使い古されたStoryだがこれだけの人気俳優が芸達者なところを見せ、どうでもいい出来事がどんどん大袈裟な方向に進んでいくおかしさを上手く見せているのに、CIA諜報員のオズボーンと財務省財務省連邦保安官のハリーの重厚感が表現し切れていないせいで、騒動の軽さとのギャップがうまく伝わらずイマイチおもしろくない。惜しいのだ。


以下、ネタバレあり


小さな事でも大切に見せればもっと笑えるのにと思う。たとえばハリーが仕事絡みで作成している連邦保安官としてのアイテムが実は"アレ"と見せれば、どスケベ男のどアホぶりが倍増できてもっと笑えたのにっと。
私はこの手のStoryが好きなだけにとにかく惜しい作品だった。

 HANNIBAL *ハンニバル*
 2001年/米

 監督 :リドリー・スコット
 CAST:アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、
     レイ・リオッタ、ジャンカルロ・ジャンニーニ
<STORY>
エレベーターを血の海に変え、忽然と行方をくらませたレクター博士(アンソニー・ホプキンス)。
彼はイタリアの古都フィレンツェで、ダンテ研究の専門家としてカッポーニ宮の司書の座に就いていた。
美食と文化に満たされた優雅な逃亡生活。
だがその沈黙は、レクターに恨みを抱く大富豪メイスン・ヴァージャーの手によって破られる。
メイスンの一味に命を狙われ、モンスターの正体をあらわにするレクター。
アメリカへ渡った彼は、クラリスをおとりに自分を誘い寄せようとするメイスンとの戦いに身を投じていく。
レクターを豚の餌食にするチャンスを虎視眈々と狙うメイスン。
果たして博士に勝算はあるのか?
<感想> 評価 ★3
"羊たちの沈黙"から10年の時を経てレクター教授が動き出した。
"羊たちの沈黙"ファンの私は期待してしまう映画だったのだけれど、
結果、"羊たち・・"を抜く可能性などゼロの映画だった。
まず、クラリスはジョディ・フォスターしかいないと確信した。
けしてジュリアン・ムーアが下手っと言う訳ではないが、レクターの愛するクラリス像はやはりジョディでなくては
しっくりこないのである。
次にレクター教授=ホプキンスはやはり歳を取ってしまった・・。
凄みがなくなっちゃったのが残念だ。
何を考えているのか、何を望んでいるのかがわからない恐怖感を漂わせる博士であるレクターなのに、
脳をフライパンで焼いて食べさせるなどグロテスクな表現でそれを見せようとしたのは残念でならない。

 HANNIBAL RISING *ハンニバル・ライジング*
 2007年/米・英・仏

 監督 :ピーター・ウェーバー
 CAST:ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス
     ケヴィン・マクキッド、ドミニク・ウェスト
<STORY>
1944年のリトアニア。戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、幼い妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいたが、ある日、残忍な逃亡兵グループが山小屋を乗っ取る。食料も底をついたとき、彼等はミーシャを殺してしまう。
その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバルは孤児院から脱走、唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへ。しかし、すでに叔父は他界していた。叔母である日本人女性レディ・ムラサキはハンニバルを温かく迎える。ハンニバルは彼女のもとで高度な教育を受けると共に、次第に心の奥底に封印されていた復讐の情念を目覚めさせていくのだった。
<感想> 評価 ★3
ハンニバル・レクター博士のファン歴は「羊たちの沈黙」以来。数年をおいて次々発表されるハンニバル・レクター関連作品は全部観ている。 本作は「ライジング」と言うだけあって、あのレクター博士が作られた歴史について、トマス・ハリスが原作・脚本したと言う。
見なければ!どんなに悪評だとしても!
この作品を過去作品とは別のものとして見るなら、復讐に燃え、狂気に変貌していく美形で頭脳明晰なハンニバル・レクターをギャスパー・ウリエルは好演していたし、残虐なシーンもそれなりにあり、うまくまとめていたと思う。
しかし! 私の中ではあの狂気を越えモンスターと化したレクター誕生の秘密がこんなのってガッカリ。レクターが異常な性格となった根底にあるものが家族愛なのはいいとして、復讐がきっかけなのはアンソニー・ホプキンスのレクター博士のイメージとは繋がらない。 やっぱり、レクターのイメージが、アンソニー・ホプキンスである私は、ホプキンスが出演していないハンニバル映画は求めるものとは違ってしまう。 結局は、過去の印象が強すぎるんだろう。猟奇殺人映画として初めて観たのが「羊たちの沈黙」だった分、思い入れがある。 逆に、「羊たちの沈黙」を知らない人は本作を違う感想を持って観るのだろう。


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